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葛飾区のがん検診での見落としの質疑・議事録②

【がん検診見落とし訴訟の和解の報告】(令和4年2月18日保健福祉委員会)

○(健康づくり課長) それでは、専決処分(訴訟上の和解)について報告いたします。

 本件は個人情報が含まれておりますので、タブレットには掲載しておりません。紙資料で説明いたします。一般庶務報告№1、健康部の資料を御覧ください。

 地方自治法第180条第1項の規定による区長の専決処分事項の指定に基づき、訴訟上の和解を行ったので報告するものでございます。

 専決処分事項は訴訟上の和解で、事件名、裁判所、原告は記載のとおりで、被告は記載と葛飾区です。

 訴えの概要です。

 原告は、平成30年8月28日に被告葛飾区が実施する特定健康診査として被告病院において肺・大腸・前立腺がん検診を含む健康診査を受診した。

 同健康診査における胸部エックス線の読影の際に、被告病院の医師が原告の肺腺がんを見落としたこと及びその後の原告の被告病院への通院の際に、原告が訴えた断続的な痛みに対して被告病院の医師が精密検査等の適切な対応を怠ったことにより、原告の肺腺がんの病期が著しく進行したことによって原告が受けた損害の賠償を求めるというものです。

 請求の趣旨です。

 被告らは、原告に対して、連帯して、金9,942万4,753円及びこれに対する平成30年8月28日から支払済みに至るまで年5分の割合による金員を支払え。訴訟費用は、被告らの負担とする。仮執行宣言を求めるというものです。

 和解の概要は記載のとおりですが、本区に係る部分では、(2)の被告葛飾区は、原告に対し、本件の経過及び結果の重大性に鑑み、原告に生じた本件事象に遺憾の意を表するとともに、本件を貴重な教訓として、肺がん検診エックス線画像読影体制など、肺がん検診の質の確保及び実施体制のさらなる強化を実現できるよう、がん検診の精度管理の向上により一層努力する。

 (5)の原告及び被告らは、本件及び本件和解の内容を、正当な理由なく第三者に口外しない。

 (7)の原告は、その余の請求をいずれも放棄する。

 (9)の原告及び被告葛飾区は、原告と被告葛飾区との間には、本件肺がん検診に関し、この和解条項に定めるもののほかに何らの債権債務がないことを相互に確認するというところでございます。

 専決処分年月日は令和3年12月28日。

 事件の経過は記載のとおりです。

 報告は以上です。

【小林議員の質疑応答】

○(牛山正委員長) ありがとうございます。

 これより個別に質疑を行います。

 まず初めに、日程第9、庶務報告8号、専決処分(訴訟上の和解)の報告について、質疑はございますか。

 小林委員。

○(小林ひとし委員) この裁判は、先ほど報告がありましたとおり、区民の方が肺腺がんを見落としたとして訴えたものでありまして、昨年の4月に当委員会でも訴えの提起の庶務報告が行われました。私はその際にもいろいろ質問させていただきましたけれども、裁判中ということで健康づくり課長は裁判の結果が明らかになりましたら、この委員会のところでもきちんと御報告させていただきまして説明をさせていただきたいと思いますということで、議事録にもそういうふうに記載をしておりますので、何点か伺います。

 まず、議会へのこの説明なのですけれども、これで終わりなのかなと、これだけなのかなというのが正直な私の思いであります。私自身は裁判所に行って裁判記録を全て閲覧しておりますので、ある程度は把握をしておりますけれども、今の説明だけだと単に原告の方と和解してこの件は終了しましたよということしか読み取れないのですけれども、いかがでしょうか。これで終わりなのですか、報告は。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 確かに4月のときにつきましては裁判の結果について御報告、状況についてお話しさせていただきますということを申し上げたと思っております。記憶にもございます。ただ、今回につきましては過失等のことにつきまして、互いに争わず和解ということに至りましたので、この和解の概要についてはこの形で御報告いたしますが、その他詳細につきましては、個人情報に関することでもございますので、これ以上の詳細のことについて御報告する予定はございません。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) そういうことですか。実際がんの見落としがあったかという点には全く触れられていないのですけれども、これは見落としを認めての和解ということでよろしいのでしょうか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 見落としを認めたかどうかということについての御質問でございますが、そこについては、裁判では和解という形で、互いに過失等についてはもう争わず裁判所の提案によって和解したということでございますので、この場でお答えすることではないと思っております。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) そうしたら、ちょっと別の角度から質問させていただきますけれども、今回の訴訟では葛飾区も被告ということなのですけれども、このがん検診の事業は葛飾区が委託したもので、それで、医師会なり個別の医療機関なりに委託をして、区民の方が受診をしたわけなのですね。ということは、葛飾区はこの委託の委託元であり発注している側、お金を払ってがん検診をやってくださいということでやっているのですけれども、今回の件に関しては、これは裁判を外れて、委託者としてきちんと履行しているという、そういう認識なのですか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) がん検診につきましては、契約上、そして、実施をきちんと履行していただいていると思っております。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) では、今回原告となった区民の方の件についてもきちんと履行しているということなのですね。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 今回、和解の概要についての御報告ですので、お答えするのはなかなか控えるところではございますが、私どもは医師会のほうの契約違反等はないと考えてございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) 契約違反がないということは、区が発注した、このがん検診でミスはなかったのですよということを言っているのですよね。そこも大事なところですので、もう一回答えていただけますか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) ミスという言葉について、どのように定義されるかというのは、ちょっと私としても考えるところではございますが、契約上の問題は医師会にはなかったと思ってございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) この委託というのは、単に区民が、要はがん検診を受ければそれで、結果はともかくとして終わってしまうという、そういう契約なのでしょうか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 医師会と葛飾区が契約しているのは、がん検診を受けていただいて、そして、その結果について十分御説明をして、精密検査が必要であれば、その受診勧奨をしていただくという形の契約でございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) では、今回もその説明というのは正しかったという認識ですね、そういうことになると。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 受託者の医師会に契約違反等はなかったと思っております。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) そうですか。

 それで、次に、この裁判終了後にがん検診の精度管理委員会というのは開いたのでしょうか。開いたのであれば、どういうことが行われたのか教えてください。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) がん検診の精度管理委員会についての御質問と思います。

 精度管理委員会はこの訴訟の案件にかかわらず令和元年の10月から実施しておりまして、その最初のときに肺がん検診についての部会も開くということでございますので、この訴訟の案件のことについては情報は共有しておりますが、詳細な個人情報等につきましては精度管理委員会のところで検討しているものではございません。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) ということは、やっていないということですよね。やっていないということを答えていただければいいのですけれども、やっていなければ。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) この案件につきましては精度管理委員会では情報は共有してございます。委員の御質問のやっている、やっていないというのは、ちょっと確認させていただきたいのですが、どのようなことを指していらっしゃるのか、もう一度御質問していただいてもよろしいですか。申し訳ありません。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) 精度管理委員会自体は開いていないのですよねということです。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 精度管理委員会は令和元年から令和3年まで、本年度まで親会のほうを4回開催しておりますし、肺がん部会につきましても重ねて実施しているところではございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) 私が聞いたのは、この裁判が終わってから、12月28日以降は開いていないのですかということを聞いています。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) すみません。委員、申し訳ありませんでした、質問の趣旨が……

 12月28日以降、実施しております。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) だから、それを何日に実施して、どういうことを議論したのですかということを聞いたのです。

○(牛山正委員長) 質問者と理事者に申し上げます。もう少し分かりやすいように質問をしていただくようにして、大変に慎重にならざるを得ない案件ではございますけれども、言葉をお気をつけになりながら質問していただいて、理事者も聞かれたことに関して簡潔、明瞭に御答弁願えますでしょうか。よろしくお願いしたいと思います。

 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 失礼いたしました。

 12月28日以降、精度管理委員会を実施しております。そのときの内容でございますが、令和3年度中の各部会の報告をいたしました。また、特に各部会の報告と、そして、令和4年度のがん検診について、また、肺がん検診の精度管理向上について協議いたしました。

 以上でございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) では、今回の裁判の件については触れていないということですか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 訴訟の案件がございまして、和解したということについては御報告申し上げました。個人情報につきましては、そこでは申し上げておりませんけれども、さらなる肺がん検診の精度管理向上が求められていることについても御説明をしております。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) では、そのときは説明するだけで終わったという認識でいいのですか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 第4回の精度管理委員会につきましては和解について御説明をいたしまして、精度管理の向上について、具体的なことについて協議してまいりました。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) 具体的にというのは、どういう方向性なのでしょうか。私は、これまでもう、この事件が起こる前からこの問題は議会で、たしか平成31年の本会議でも取り上げさせていただいています。ある自治体がこのがん検診で見落としたということで、それを受けて議会で質問しているのですけれども、やはりこの指定医療機関で、自院読影で完結する現在のやり方は見直すべきではないかということを主張させていただいているのです。そこの区においてもそれを見直しいたしました。どうなのでしょうか、そういう見直しの方向性というのはあるのか、ないのか、お答えください。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 肺がん検診の在り方については、また3月に御報告させていただきたいと考えてございますが、御質問いただきましたので、どのような方向性というところで御説明させていただきますが、まず、精度管理向上に向けたがん検診の実績の評価方法ですとか、また、実施医療機関の選定の状況ですとか研修とか、より精度を上げるためにどのようにしたらいいかということについて協議してまいりました。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) いや、それでは私は根本的な解決策にはなっていないのではないかなと思うのですけれども、この方法でこの再発防止ができるということでやっているのでしょうか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 区といたしましては、さらなる精度管理の向上、質の向上を図るために、よりよい方法で実施していきたいと考えてございます。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) よく分からないのですけれども。

 それで、今回のこの問題なのですけれども、議会に対しては中身が分からないけれども一応裁判が終わりましたという報告はありましたけれども、このがん検診というのは、見落としたりするとやはり命にも関わる重要な問題なのですね。ということで、ある区は区民の方にもちゃんと報告をして検証委員会か何かも設けてやったわけでありますけれども、今のこの本区のやり方を見ていると、どうも臭いものに蓋をしようとするそういう姿勢しか見えないのですけれども、これは議会だけではなくて、やはり区民の方に対しても説明責任というものがあると思うのですけれども、その点はどのように考えていますか。

○(牛山正委員長) 健康づくり課長。

○(健康づくり課長) 議会につきましては和解の概要についてこのように御報告してございます。また、裁判の内容ですとか、この事案についての御報告を区民への説明ということでございますが、個人情報の保護の観点から報告する予定はございません。

○(牛山正委員長) 小林委員。

○(小林ひとし委員) いや、びっくりしましたね、私。区民の方には報告しないということは、やはり臭いものに蓋をするというそういう区の隠蔽体質というのですかね、そういうのが見え見えだと思います。非常に今の答弁を聞いてがっかりいたしました。

 今回はこのぐらいにしますけれども、この問題は非常に重要な問題でありますので、再度、予算審査特別委員会で引き続き掘り下げていきたいと思います。今日のところの質疑はこれで終わります。

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