今日は午後から文教委員会に出席しました。葛飾区の教育委員会も大津市のいじめ問題を深刻に受け止め、改めていじめ問題の取り組みをしているとの報告がありました。葛飾区立の小・中学校におけるいじめの件数は以下に記した通りです。また、学年をまたいで(例えば2年生から3年生になっても引き続きいじめを受けている事例)の長期間のいじめや暴行、傷害、恐喝など刑法に抵触する恐れのある悪質ないじめはないとのことでした。私は今回の教育委員会のいじめに対する取り組みのペーパーを見て思ったことは、いじめ被害者のケアに重点を置いているのは当然のことですが、加害生徒への対応があまり触れられていないことに若干の違和感を覚えました。大阪府教育委員会の蔭山委員長も述べていたように、限度を超えた悪質ないじめは加害生徒の出席停止の適用も検討すべきです。また刑法に抵触するいじめについてはためらうことなく警察に通報するなど断固たる措置をとるべきです。こうした措置がいじめ被害者を守ることにも繋がるのではないでしょうか。いじめはどの時代でもなくならない人間社会の醜い部分ですが、起こった時に如何に対処するかということが重要だと思います。今回の大津のいじめ事件では多くの生徒が目撃していたこと、本人が直接訴えていることを考えると、担任の教員がいじめを知らないはずはありません。教員の不作為(知っていても何もしなかったこと)が今回の悲惨な結果に至ったことは明白です。それを考えると現場の責任、特に担任の教員の対応がカギを握っており、何もしない教員だといかに素晴らしいいじめ対策を練ったところで絵に描いた餅になってしまうことは言うまでもありません。このいじめの問題も突き詰めていくと、私は教員の身分制度にたどり着くような気がします。熱心な教員が大半だと信じたいですが、教員は一度採用されてしまうとある程度問題(やる気がないとか、保護者とのトラブルなど)があっても定年退職まで続けられる制度、これこそに問題があるのではないでしょうか?私は大阪の職員基本条例のように相対評価を行い、連続最低評価の教員には研修を課し、それでも改善が見込めない場合は無条件で分限免職にして能力の劣る、或いはやる気のない教員には教育現場から去ってもらう新たな制度を構築すべきと思います。悲劇を二度と繰り返さないためにも教育改革は待ったなしです。
葛飾区立学校における状況(教育委員会把握分、6月末時点)
いじめ認知件数 小学校 42人(未解決15件)
中学校 13人(未解決 5件)
不登校 小学校 31人(いじめによる不登校 2人)
中学校123人(いじめによる不登校 3人)
文教委員会資料: 児童・生徒のいじめ問題への対応について
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