2025年9 月 1日 (月曜日)
続編・バルサアカデミー葛飾校を巡る問題 ― 議会で前運営団体代表“放漫経営”を認める‼ ―
8月19日の区議会議員協議会にキッズチャレンジ未来代表、アメージング社代表取締役、小林宣貴前副区長の3人が参考人として出席しました。
【小林議員と参考人との質疑応答】
❶ キッズチャレンジ未来の放漫経営の実態
小林議員 子どものためと言いながら、財団の決算を見ると交際費が累計で3,500万円にもなっている。しかも事業譲渡直前の数年間で急増している。これは区民に説明できるのか?
財団代表 交際費を使いたかったわけではない。財団としての活動を維持するために必要だった部分もある。
小林議員 しかし、毎年赤字が続いているのに、どうして交際費だけが増えるのか? 子どもたちの月謝を原資 に、接待や交際に流用されたのではないか
財団代表 ……交際費が膨らんだのは事実です。放漫経営と見られても仕方ないと思っています。
❷D区議会議員の関与について
小林議員 D議員について伺う。実際には引退直前に理事に就任し、その後評議員となっている。形式的に“引退後”と説明しても、区民から見れば不自然。しかも配偶者が財団の職員となっている。普通なら関係のない人に頼むはずはない。にもかかわらず、なぜ現職議員やその配偶者が関わることになったのか。
財団代表 D議員は昔から知っている議員さん。現職の間に理事や評議員にしたことはない。議員を引退されると伺ったので、その後に理事をお願いし、その後に評議員もお願いした。配偶者については、開校当初に受付のアルバイトを複数雇ったが、最終的に残ったのがD議員の奥さんだった。特別に便宜を図ったつもりはない。
小林議員 普通の関係であれば、理事にもならず、配偶者が職員になることもない。だから区民は不自然だと感じるのでは?
👉 深い関与を指摘も否定できなかった。
❸ 事業譲渡の本質
小林議員 事業譲渡について伺う。アメージング社に譲渡されたときの契約内容はどうなっていたのか。無形資産=生徒と説明しているが、実際には区のグラウンドの使用が前提になっていたのではないか。
アメージング 譲渡したのは無形資産=約400人の生徒の価値です。契約としては一般的なリスク回避の条項を入れたに過ぎない。
小林議員 しかし、契約書には“東金町運動場”と固有名詞で明記されている。しかも“使用できない場合は支払い免除”という条項まである。これは実質的に区のグラウンドの利用権とセットで譲渡されたのではないか。無形資産だけでは価値は生じないのではないか。
アメージング グラウンドの利用については、事業継続上不可欠なので明記したもの。譲渡の対象はあくまでスクール事業の価値そのもの。
👉 しかし契約書には無形資産の記載はなく、区のグラウンドの使用が明記され、使用できない場合は支払い免除と記載。グラウンドがなければスクールが無価値なことを証明。
➍ 事業譲渡を「区が知っていたのか」(区のグラウンド使用が前提のため)
小林議員 事業譲渡について、区は事前に把握していたのか。正式な報告や説明がなされていたのかを確認したい。
財団代表 私は、区に正式な報告はしていません。共同運営のように説明していたつもりだったが、伝わり方が断片的で、十分ではなかったと反省している。
アメージング 私どもは、区には説明し、了承を得ていたと理解していた。事業継続にあたり、区が関与しているという認識を持っていた。
副区長 事業譲渡について、私は聞いていない。報告や相談を受けた認識はない。(副区長の答弁は他の議員質疑の答弁)
👉 証言が食い違い、誰かが嘘をついている状況。口裏合わせがあったのか?それとも財団代表A氏が二枚舌か?
【小林ひとし議員の主張】
これは単なる経営の失敗ではありません。
「子どものため」と言いながら、実際には区のグラウンドを利用して自分たちの金儲けの手段にしていたのではないか――そんな構図が浮かび上がっています。
今後、第三者委員会が立ち上がります。
その調査結果を踏まえ、区政の信頼回復に向けて責任を徹底的に追及してまいります。
【これまで議会で小林議員が区に要求した3項目が実現‼】
事業譲渡契約書の公開(第7条など一部)
優先利用の中止(優先利用は今年の9月末まで)
第三者委員会の設置
※財団法人キッズチャレンジ未来はバルサアカデミー葛飾校の当初の運営団体
※アメージング社は正式には株式会社Amazing Sports Lab Japanで全国6か所でバルサアカデミーを直接運営。葛飾校も令和5年4月にキッズキッズチャレンジ未来から事業譲渡を受け運営。
≪議会質問から見えてきたバルサ葛飾校の全貌≫
キッズチャレンジ未来の代表と小林宣貴課長(のちの副区長)が旧知の仲
(D区議が後ろ盾? 議員引退直前に理事就任)
バルサアカデミー誘致のために区が4億6千万円で追加整備
財団方式を使って区のグラウンドを安く(30分900円)優先利用
サッカースクールで収益化?(しかし毎年赤字)
放漫経営(交際費は累計3,500万円!事業譲渡直前に急増)
(アメージング社は「普通に経営すれば赤字にはならない」と明言)
経営が傾き、委託先のアメージング社へ事業譲渡(区のグラウンドの利用を保証)
資 料
8月19日 区議会議員協議会資料: バルサアカデミー葛飾校に関する第三者調査委員による調査について
6月 6日 区議会議員協議会資料: バルサアカデミー葛飾校に関する調査について
【事業譲渡契約書】
甲:一般財団法人キッズチャレンジ未来
乙:株式会社Amazing Sports Lab Japan
第2条
1.甲と乙は、本件事業に含まれる資産の内容は別紙資産目録記載の通りであることを確認する。
2.本件事業の譲渡価格は金53,900,000円(消費税込)とする。乙は、2023年4月以降、以下のスケジュールで支払いを行う。ただし、2023年3月末現在において、乙の甲に対する売掛金23,755,103円を差し引いた額である30,144,897円(消費税込)を支払うこととする。なお、振込手数料は乙の負担とする。
2023年3月末日=11,880,870円
2025年4月―2026年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2026年4月―2027年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2027年4月―2028年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2028年4月―2029年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2029年4月―2030年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2030年4月―2031年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2031年4月―2032年3月:200,000円×12回=2,400,0000円
2032年4月―2033年10月:200,000円×7回=1,400,0000円
2033年11月=64,027円
3.甲は乙に対し、譲渡日までにおいて、本件事業に関わる営業上の秘密、ノウハウ、顧客情報、営業手法、取引先、クレジットカード利用履歴、預金通帳など乙が必要又は有益と認めるすべての情報を譲渡する。
第7条
以下の①②③は、バルサアカデミー葛飾を運営するための最低条件である。そのため、仮に本件譲渡後に以下①②③のいずれかが行われない場合、その事実が発覚した時点から、乙の甲に対する支払いは免除されるものとする。一方、以下①②③の業務委託費として、乙は甲に月額55,000円(税込)を支払う。
① 乙が現在利用する、東金町運動公園、水元総合スポーツセンターグラウンドの年間契約の確保
② 上記グラウンドを確保できない可能性がある場合は、代替グラウンドの確保を確保するための最大限の努力
③バルサアカデミー葛飾校の運営を円滑に進ませるための葛飾区との連携
(別紙)
一般財団法人キッズチャレンジ未来から株式会社Amazing Sports Lab Japanへ引き継いだもの
【グラウンド関連】
・4号球ボール:80球
・5号球ボール:36球
フラットマーカー:80枚X2色(黄色、赤)、40枚(白色)
・山マーカー:20枚X2色(青、黄色)
アカデミービブス:ピンク11枚、白17枚、緑9枚、黄20枚、緑(小)
24枚、ピンク(小)24枚
・JYビブス:緑10枚、ピンク15枚、白9枚
赤コーン:9本テント:4m*4m
クーラーボックス:1個ジャグ:1つ
トレーナーバッグ:2つスピーカー
バナー:8枚 空気入れ:1つ
スタッフウエアー
⇒夏セット12セット、冬セット13セット、ダウンコート6着
レンタルキット
130/2セット、140/3セット、150/4セット、160/4セット、紳士S/3セット、紳士M/2セット
ユニフォーム① (青シャツ、赤シャツ、赤パンツ、ソックス)
140/12セット、150/12セット、160/18セット、紳士S/3セット、
ユニフォーム②(GK緑シャツ、緑パンツ、緑ソックス、黄シャツ、黄パンツ、黄ソックス)
140/1セット、150/1セット、160/2セット、紳士S /1セットユニフォーム③JY
紳士S/22セット、紳士M/22セット、紳士L/22セット
【その他】
ラミネート機
ダイニングテーブル:1つ
・長テーブル:2つ
・椅子:6脚
・冷蔵庫洗濯機
電子レンジ
ホワイトボード作戦版
フロンェクター以上。
2023年3月 棚卸時の数量となります。