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桜宮高校の体罰問題は今の教育委員会では解決できない!

昨今、大阪市立桜宮高校における教師による度重なる体罰によって自殺に追い込まれた事件は、私も心を痛めた一人です。橋下徹大阪市長は遺族と会ってから本気で体罰を根底から無くそうという意気込みが感じられますが、教育委員会の対応を見てると、橋下徹大阪市長が入試中止の要請と学校の教員総入れ替えの要請をするまで、対策を講じようとしないなど、相変わらず教育委員会は動かない組織だと実感しました。恐らく橋下市長が要請をしなければ、関係者の処分だけで終わってしまって結局は何も変わらなかったと思います。橋下市長の要請も賛否両論あるのは私も承知しておりますが、そこまでやらないと学校から体罰を根底から無くすことはできないと思います。また、今回の件で、教育委員会制度は何か問題が発生した際にイニシアチブを発揮しにくい組織であり、また責任の所在も不明確です。「教育委員会」という合議体が多数決で決定し、方針を決めるというのは、民間の組織であれば考えられないことです。やはりどの組織にもリーダーシップをとり責任を取る人が存在しなければ組織は動きません。また、教育行政の最高意思決定機関のメンバーが非常勤というのも考えものですし、そもそも形骸化していることを前提にしているような気がします。このように組織論から言っても、現在の教育委員会制度は必然的に「事なかれ主義」、「身内の論理がまかり通る」、「無責任体質」になってしまうのです。現に今回の体罰の件についても通報があったにも関わらず、教師の聞き取り調査だけで終わってしまったこともこうした体質が故だと思います。今回の件は直接権限が無いにせよ、私は橋下市長のリーダーシップに期待していますし、やはり、最終的には教育行政も他の部署と同様に首長がリーダーシップと責任をとる体制にしていかなければならないと改めて感じました。

 

 

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