今日は文教委員会があり、葛飾区内の小・中学生に実施している学力テスト「確かな学力の定着度調査」の結果報告がありました。葛飾区の教育はこれまでも東京都の学力テストでも都内最下位になるなど、学力の伸び悩みが大きな課題です。今年は昨年と比べ、大幅に達成率が下がりましたが、私はそのこと自体が問題ではないと思っております。というのも、教育委員会の説明では、達成率が下がった理由として、業者が変わったこと、難易度が変化したとのことですが、実は昨年まで出題の3分の2は前回と同じものを使っていたのです。それである学校の教員がそのことを知らずに前回の問題をコピーして‘過去問対策‘をやったところ、当然のごとく驚くべく急上昇して発覚した経緯があって、今年からは毎年問題を変えることになりました。要はこれまでは他の学校でも直接問題を教えなくても、何らかの手心が加えられていた可能性が大きかったと思われます。これまでの学力テストの方法(毎年同じ問題を出すこと)がおかしかったのであって、今年からようやく正常に戻ったという感じです。教育委員会も、私の指摘について「否定もしない」と述べておりましたが、まさに的中していたのではないでしょうか。よって、昨年までの結果はかさ上げされていた可能性があり、その結果に満足していた教育委員会には大きな責任があると思います。教育委員会は今回の結果を直視して、しっかり学力向上に努めてもらいたいと思います。
資料:
平成23年度 『確かな学力の定着度調査』の実施結果について 学校別達成率(平成23年度)
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