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平成21年第3回定例会 一般質問

お許しをいただきまして、区長並びに関係部長に、通告に従い区政一般質問をさせていただきます。

さて、来年の四月一日より、消防法及び東京都の火災予防条例により火災警報器の設置が義務化されます。東京消防庁のデータによると、昨今住宅火災は減少傾向にあるものの、死者は緩やかに増加傾向となっております。そしてそのうち六十五歳以上の高齢者が半数以上を占めており、高齢者の火災予防は喫緊の課題であります。私は平成二十年の第一回定例会において、高齢者等への火災警報器の設置助成をしてほしい旨要請させて頂きました。本区でもようやく今年度にメニュー方式によるひとり暮らし高齢者等の安全化促進事業で火災警報器の設置が取り付けを含めて行われるようになったことは評価します。しかしながら本区では自分でできることは自分で行うという自助の考えで、設置の対象となる人が七十五歳以上の要介護一以上ということで、約千三百人と聞いております。ちなみに世田谷区では今年度三億円もの予算計上をして、対象者が六十五歳以上の高齢者世帯という条件のみで本区との対応があまりにも違いすぎると感じております。そこでお伺いします。メニュー方式によるひとり暮らし高齢者等の安全化促進事業の申込時期は八月一日から九月三十日までとなっておりますが、八月末時点での申請件数、助成物品の希望状況はどうなっているのでしょうか。また、きちんと周知しているのでしょうか。そして、今回は単年度事業ですが、来年度以降も新たに七十五歳になる方はいることを考えると継続すべきだと思います。対象者の拡大を含めて検討してほしいと思いますがいかがでしょうか。

次に本区が実施している健康診査についてお伺いします。昨年の四月からは生活習慣病の予防、メタボ対策を目的に四十歳から七十四歳を対象に特定検診が義務化されました。本区においては以前から独自に健康診査を行っておりましたが、特定検診後もこれまでどおり国の検診項目に上乗せして健康診査を実施し、また昨今ニートやフリーターが多い中若者を対象とした二十代・三十代健康診査を実施するなど区民全世代を対象に健康診査を無料で実施していることは、病気の予防、そして長い目で見れば医療費の削減にも繋がり、高く評価しております。しかも区内のほとんどの医療機関で気軽に受診できるなど利便性が高いですが、特定検診は六月から八月まで、二十代・三十代検診は九月と十月、長寿検診は九月と十月とそれぞれ期間が限定されていて受診しにくいという声を聞きます。品川区をはじめ他区では半年くらいの検診期間を設定するなど本区よりも幅を持たせているところもありますが、さらに受診率を向上させるためにも実施期間を長くするなど受診者の利便性向上を図るべきではないでしょうか。また、保健指導を受ける人の数が当初の想定より少ないと聞きますが、昨年度はどのくらいで、受診率向上のためにどのような対策を講じているのでしょうか。

次に金町駅周辺のまちづくりについてお伺いします。金町駅周辺はここ最近、南側では再開発ビル「ヴィナシス金町」の完成、北側では東京理科大学進出をはじめ、三菱製紙中川工場跡地の再開発で大きく変化しようとしております。私自身も三十六年間、生まれてからずっと住んでおりますが、これほどの街の変化は初めてであり、金町駅周辺がどんどんと発展していくのが楽しみですが、それに伴って様々な課題が出てくるのも確かです。本年六月の建設環境委員会では東金町一丁目の街づくりということで庶務報告がありました。そこでは金町駅の交通結節点を確保する上でバス路線や道路の構造、自転車利用などいくつかの課題を確認し、シュミレーションということでバス路線の見直しや道路の一方通行化についても触れております。東金町一丁目の街づくりの勉強会でこういった議論をするのは結構ですが、東京理科大学進出まで時間が限られている中、これからは金町駅を使う多くの住民の立場で考えなければなりませんし、実際にまちづくりということで仮に道路の一方通行化やバス路線の変更といった場合には金町駅周辺を生活圏としている住民の合意形成をしていかなければならないと思います。そして今年の第一回定例会でも触れましたが、金町駅の乗降客の増加に伴う問題、具体的には改札口の増設や昼間の列車本数の増発などもJRに対してさらに要請しなければなりません。そこで質問します。東京理科大学の進出が平成二十五年四月に変更になり、本区にとっても道路・公園等の街づくりで一年間の猶予期間ができたとはいえ開学まで三年半の期間しかありません。とりわけ金町駅と新宿六丁目を結ぶ動線(歩道)の確保が課題となると思いますが、その点を含め東金町一丁目のまちづくりについて今後いつまでにどのように整備するのか、タイムスケジュールを含めてプランを示して下さい。

仮称新宿六丁目公園のオープンのスケジュール、具体的に七・一ヘクタールのうち平成二十五年四月の大学オープンまでにどの付近をどのくらい整備するのかお伺いいします。また公園・大学、そして周辺の住宅を含めて治安対策をしっかりと行ってほしいがどのように考えているのでしょうか。

昨今、金町駅から発着するバス路線は増えて利便性が向上しておりますが、今後は平成二十三年には駅東側の南北道路の完成、東京理科大学のオープン、水元地区ではフィットネスパークの完成などでバス路線の変更、増便等が考えられますが、区の考えをお示しください。また仮にバス路線を変更する際には地元・利用者の意見を十分に尊重し、バス事業者と十分協議すべきと思いますがいかがですか。

京成金町線は平成二十二年度に高砂駅の高架化工事、専用ホームが完成し、列車の増発も可能になると京成電鉄も文書で説明しております。東京理科大学進出という乗降客増加要因もあり、本区としても積極的に高架化工事完成後の列車の増発を京成電鉄に積極的に要請すべきと思いますがいかがですか。

最後に放置自転車対策についてお伺いします。区長の冒頭挨拶の中でも触れておりましたが、本区は放置自転車を解消するために、自転車駐車場の整備をはじめ、放置自転車の撤去を含め駅周辺における利用者に対する指導・誘導や早朝のキャンペーンなどの啓発活動を柱とし、積極的に取り組み、ここ五年間で葛飾区全体の放置自転車台数が四分の一も減少していることについては高く評価します。委託先のシルバー人材センターの方々が、時には放置自転車禁止のステッカーを付けて自転車の所有者から文句を言われたりしながらも、駅周辺をパトロールすることが抑止力になっております。しかしながら青砥駅周辺は「青戸公園団地前バス停」付近の歩道上の放置が著しいとのことで「整理区域」の拡張を地元と協議しているとのことですが、入り口付近の広場においても放置自転車がひどく、歩行者や駅利用者が大変迷惑し、危険な状態の環境にあることも事実です。そこでお伺いします。区内JRの駅では平成十八年度から日曜日でも放置自転車対策の巡回指導を行っておりますが、京成電鉄の各駅では巡回を行っていないため、自転車で溢れている駅もあります。特に京成青砥駅入り口付近広場における日曜日などの休日の放置自転車の撤去及び指導誘導についてどのように考えているのかお伺いします。

以上で私の質疑を終了いたします。御清聴ありがとうございました。

答弁

【区長】

 小林議員の質問にお答えいたします。まず、東京理科大学の進出に伴う金町駅から新宿六丁目を結ぶ動線の確保を含め、東金町一丁目の街づくりをどのように進めていくのかとのご質問にお答えいたします。

 金町駅北口周辺地区は、広域生活拠点である金町駅周辺の賑わいの源であり、お話にありました金町駅から新宿六丁目に至る道路は、日常的に通勤、通学者や買い物客が利用しております。また、高齢者や子供たちの安全な歩道環境の確保といった様々な観点からも、大学の開設に併せてこれらの道路の歩道環境のさらなる改善が必要であると考えております。

 そのため、区では、北口周辺地区の方々と当地区の将来像などを共有し、街づくりを進めるための意見交換等を進めております。

 その上で、短期的な取組として、既存バス通りの有効利用のため、植栽などの撤去や一方通行化、あるいはトランジットモール化などを沿道住民や商店街の方々の意見を伺いながら検討しております。一方、中長期的な視点に立った取組みとしては、駅前広場空間の再構成や歩行空間整備の検討が必要であると考えております。

 大学の開設時期が1年間延期になりましたが、区といたしましては、開設時期の延長に関わらず、金町駅北口周辺地区の歩行環境を早期に向上させる取組をこれまでどおり着実に進めてまいります。

 次に、平成25年4月の大学オープン時における(仮称)新宿六丁目公園の整備状況についてのご質問にお答えいたします。

 (仮称)新宿六丁目公園につきましては、大学の開設に合わせて公園を開園すべく、可能な限りスケジュールを前倒しして進めております。地域住民の方々の参加をいただき開催した、「公園整備検討会」も先月末に終了し、現在、これを踏まえて公園のゾーニング案を作成しているところであります。本年度末までには、公園の基本設計を完了する予定でございます。

 区といたしましては、大学開設時に、図書館周辺や、補助276号線に面するエリアはもとより、花の木小学校、金町中学校の南側のエリアを含めて、できるだけ広いエリアの開園ができるよう、今後とも努力して参ります。

 次に、(仮称)新宿六丁目公園、東京理科大学、そして周辺の住宅を含めた治安対策についてのご質問にお答えいたします。

 安全・安心のあるまちをつくることは、周辺住民を含めて快適な区民生活を送る上での基本でございます。

 公園の整備にあたっては、夜間における明るさの確保や、樹木などの死角によって犯罪を誘発することのないよう、植栽の配慮による見通しの確保を工夫するとともに、東京理科大学とは、例えば学生ボランティアによる地域安全活動を実施できないかなど、周辺を含めた治安対策についても協議してまいりたいと考えております。

 次に、東京理科大学のオープンやフィットネスパークの完成などに伴うバス路線の変更や増便についてのご質問にお答えいたします。

 お話にありましたように、昨年度、アイリスループの増便が行なわれ、今月の1日にも、幸田線や戸ヶ崎線の増便が実施されるなど、以前に比較して、金町から発着するバス路線の利便性は向上しております。

 区では、現在進めているまちづくりについて、定期的にバス事業者との間で情報交換を行なっており、お話にありましたフィットネスパークなどについても、適宜、情報提供や意見交換を行い、区民の利便性を向上させるため、事業者と連携し、取り組みを進めたいと考えております。

 また、先の委員会において、金町駅北口周辺地区の街づくりについて、バス路線のあり方を含めてご報告させていただきましたが、それはあくまでも地域の方々から意見を頂戴するためのたたき台であり、今後とも十分に地域の方々の意見を聞きながら、検討を進めていきたいと考えております。

 次に、高砂駅の高架化工事完成後の列車の増発を京成電鉄に要請すべきとのご質問にお答えいたします。

 成田新高速鉄道が平成22年度に開通することに伴い、高砂駅付近の開かずの踏切の遮断時間を現状以上に増加させないため、当面の対策として、現在、金町線の高架化工事を行なっております。

 この工事で高砂駅に金町線ホームが高架上に設置されるため、踏切への影響がなくなり、金町線の増発は可能と思われます。

 こうしたことから区では、昨年来、地元の高砂地区開発協議会や高砂地区連合町会とともに、列車の増発を含めた金町線のサービス水準を向上させるよう京成電鉄に申し入れしております。

 京成電鉄としても今回の工事に際して「金町線のダイヤ編成を見直し、利用者の利便性の向上を図る」旨、公表しておりますので、区は具体的な運行本数を早急に示すよう引き続き京成電鉄に要請して参ります。

 なお、その他のご質問につきましては、所管部長より答弁いたさせます。

【地域振興部長】

 メニュー方式によるひとり暮らし高齢者等の安全化促進事業に関するご質問にお答えします。

 8月末時点での申請件数は209件で、助成物品の希望状況は、住宅用火災警報器が40点、家具転倒防止器具が200点、防犯器具が160点、合計400点となっております。

 周知につきましては、対象となる方々との接点が最も多い介護サービス事業者協議会のご協力による周知のほか、広報かつしかによる制度のご案内、各自治町会や民生委員の皆様を通じた周知など、様々な手段で周知を行なっております。

 来年度以降の継続及び対象者の拡大につきましては、今年度の実施結果を踏まえ、今後検討を行ないたいと考えております。

【保健所長】

 次に、本区が実施している健康診査についてのご質問にお答えします。

 現在、保健所では、特定健康診査や20歳代30歳代健康診査を初めとした多くの健康診査を行なっておりますが、その実施期間については、対象者数や医療機関の診療体制などを考慮しながら定めております。

 これまで、あらゆる機会を捉え、健康診査の重要性について普及啓発を行い、区民の健康意識を高める努力をしてまいりました。また、地域医療の担い手であります医療機関の皆様のご協力もございまして、特に、昨年度から始まりました特定健康診査においては、23区の中でも比較的受診率が高いという結果が出ております。

 区が行なっている健康診査の実施期間が短いというご指摘でございますが、特定健康診査については、「葛飾区特定健康診査等実施計画」に基づき、その後の特定保健指導を受けやすいような受診期間を設定しているほか、医療機関側の診療体制を考慮し、秋までに区の健康診査を終了させることで、風邪などの患者さんの対応に専念できるというメリットもございます。

 しかしながら、さらなる受診率向上を図るためには、今後とも、健康診査の実施内容や実施期間についての周知をより一層徹底することはもとより、ご指摘のとおり、区民の皆様の声に耳を傾け、受診率を向上させる方策のひとつとして実施期間の延長を含めた検討を行なうなど、区民の利便性向上に努めてまいります。

【福祉部長】

次に、保健指導に関するご質問にお答えいたします。

 保健指導は、特定健診の受診結果により、生活習慣病のおそれがある方を対象に、医師や保健師、管理栄養士などの専門家が面接や電話を通じて、生活習慣改善の支援、アドバイスを行なうものですが、お話にもありましたとおり、昨年度は、当初、利用者数を3,181人、利用率を25%と見込んでおりましたが、実際の利用者数は599人、利用率は11.1%と、予想より少ない結果となりました。

 2年目となります本年度につきましては、5月から9月にかけて広報かつしかに7回にわたり勧奨記事を掲載したのをはじめ、FM放送、ケーブルテレビ、国保だより、国保のしおり、勧奨はがき等による利用促進に努めております。しかしながら、生活習慣病のおそれがある方々を保健指導へ結びつけるためには、さらなる努力が必要と認識しております。

 保険者の中には、医師等が特定健診の結果を受診者へ説明する際に保健指導の利用を勧奨し、その場で初回面接を行なうことで、約70%の利用率を確保している事例もあると聞き及んでおります。

 本区といたしましては、こうした成功事例を参考にしつつ、一人でも多くの方々に保健指導ご利用いただけますよう、今後も創意工夫してまいりたいと考えております。

【都市施設担当部長】

 京成青砥駅入り口付近広場における日曜日などの休日の放置自転車の撤去及び指導誘導の考え方についてのご質問にお答えいたします。

 京成電鉄各駅の放置自転車数は、JR各駅と比較して少ないことから、放置自転車の指導誘導は、撤去含め、原則として月曜日から土曜日までとしております。

 しかし、近年、お話のとおり日曜日などの休日に青砥駅入り口付近広場において買い物客などの放置自転車が増えております。

 青砥駅周辺につきましては、来年の2月を目途に青戸第一団地東側のバス通りをはじめ、放置自転車が増加している区域を放置自転車の撤去ができる「整理区域」を加えるとともに、駅南側に自転車駐車場を新設するなど、対策を強化することにしております。

 お尋ねの青砥駅入り口付近広場の休日の放置自転車対策としましては、今後地元商店会などの協力を得たうえで、撤去及び指導誘導業務を委託している事業者と実施日の組み替え協議を行い、月1回程度休日も撤去及び指導誘導が行なえるよう努力してまいりたいと考えております。